【獣医師コラム:咳の話】
西東京市 田無 エルザ動物福祉病院です。
今回は咳(発咳:はつがい)についてのお話です。
咳とは正常な呼吸の妨げになっているものを排出して、しっかりと気道を確保しようとしている反射的な反応になります。
その原因は
・異物や痰
・埃や粉塵などの刺激
・気管そのものの形態的異状
・肺炎や気管支炎など肺や気管の疾患(感染症など含む)
・アレルギー(喘息など)
・心疾患によるもの
など多岐にわたります。
咳が見られた場合にはいつ咳が出るかなどの問診に加え呼吸状態をチェックしたり、レントゲンで胸部を評価することで、原因を考えていきます。
わんちゃんだと幼齢期にはケンネルコフなどの感染症による咳が多く、高齢だと心疾患や気管の形態異状による咳が多くなります。ねこちゃんだと喘息や心疾患が原因の咳がよくみられます。
特に閉塞を伴う(ノドがつまってしまっているような)咳は、呼吸が難しく突発的に病状が不安定になることもあるので、早めの対応が求められることも多く注意が必要です。
気になる咳をしていましたら、早め病院に連れてきてあげてくださいね。
当院の獣医師にもお気軽にご相談ください。