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【獣医師コラム】犬のアレルギー性皮膚炎



こんにちは。

西東京市 田無 エルザどうぶつ福祉病院です。


本日は、犬のアレルギー性皮膚炎のお話です。


痒みを伴うわんちゃんの皮膚病で最も多いのがアレルギー性の皮膚炎です。


大きく分けると、食物が原因の食物アレルギーと、食物以外が原因のアトピー性皮膚炎があります。


 【症状】 皮膚のかゆみが主な症状で、特に眼や口の周り、耳、肉球の間の皮膚、脇、お腹などに症状が見られることが多いです。湿疹等がみられることも多いですが、見た目に何も異常がなくてもかゆみがみられることもあります。

食物アレルギーとアトピー性皮膚炎は併発していることもあり、厳密に区別することは難しいですが、おおまかには以下のような特徴があります。

・ アトピー性皮膚炎  

 発症年齢 :6か月~3歳   

 季節性 :初期には季節性あり  

消化器症状 :基本的になし


・食物アレルギー

発症年齢:何歳でも

季節性:基本的になし

消化器症状:下痢・軟便を伴うこともある


【診断】 食物アレルギーの診断のためには2ヶ月程度アレルゲンを含まない食餌を与えて症状が改善するかどうかをみる、除去食試験を行います。

血液検査によるアレルギー検査も100%の精度はありませんが、参考として活用することができます。アトピー性皮膚炎は症状の類似するその他の皮膚疾患を除外することによって診断します。


 【治療と予防】 食物アレルギーの治療・予防法は唯一、原因となっている食物を避けることです。

各種アレルギー用の食餌療法食も活用できます。


当院ではアレルギー検査も行うことができますので、お気軽にご相談くださいませ。





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